いわゆる乱ぐい歯、すきっ歯、出っ歯、受け口などを総称して「不正咬合」と言います。不正咬合には、遺伝的要因と環境的要因があると考えられています。
現代では、やわらかい加工食品を食べる機会が増えています。やわらかいものばかり食べていると、咀嚼する(噛む)回数が減るとともに、あごを動かす筋肉の運動量も減ります。そのため、顎骨の成長が妨げられてあごの小さなお子さまが増えています。
一方、体格は昔よりよくなっていて歯も大きくなっているため、小さいあごに大きな歯が並ぶようになってしまい、歯並びがいびつになってしまうのです。
また、指しゃぶりや爪かみ、口呼吸、食べ物やツバを飲み込むときに上下の歯の間に舌を突き出す舌癖(ぜつへき)なども歯並びに影響します。舌や口周りの筋肉の力が歯にかかってしまい、歯並びが悪くなる原因となっているのです。
狭いスペースに何本もの歯が生えてきて、重なり合って起こります。 乳歯のときの歯並びに問題がなくても、永久歯ではスペースが足りなくなることがあります。 また、大人になってから親知らずが生えてきて、歯並びが乱れることもあります。
上顎と下顎の成長に差があることや、口呼吸や指しゃぶり、舌の癖などによって起こります。
前歯の生える角度の不正や上顎と下顎の成長に差がある場合などに起こります。 遺伝的な原因のものもありますが、多くは舌の癖や口呼吸などが原因です。小児の反対咬合は早期の治療が大切になります。
上下歯列の垂直方向での不正咬合です。上下の歯を噛み合わせたときに前歯部が離開する「前歯部開咬」と、 臼歯部が離開する「臼歯部開咬」があります。 臼歯部開咬は自覚がないことが多いので注意が必要です。
(ダミー)上下歯列の垂直方向での不正咬合です。上下の歯を噛み合わせたときに前歯部が離開する「前歯部開咬」と、 臼歯部が離開する「臼歯部開咬」があります。 臼歯部開咬は自覚がないことが多いので注意が必要です。